高麗人参

高麗人参は江戸時代から伝わる高級滋養強壮材です。
万能薬としての効果も高く、精力剤としての効果は高いですが、副作用にすこし注意する必要があります。
高麗人参の原産地
高麗人参はその名前の通り、現在の朝鮮半島で栽培されています。
また中国の東北部や一部日本でも自生しているところには注目したいですね。
なぜ日本でも栽培されているかというと江戸時代に徳川吉宗が朝鮮半島から種を入手して植えさせて自身でも愛用していたからと言われています。
高麗人参の製法
高麗人参は加工方法によって若干呼び名が変わります。
まず畑からほとんど加工を加えない状態で水分が多いものを水参といいます。
水分の多い状態では保存期間が短くなるため皮をむいて天日干しにして乾燥させたものを白参と呼びます。
保存期間が1年以上に伸びます。
そして皮は剥かずに湯通ししてから乾燥させたものを紅参と呼びます。
皮を剥がさないことで高麗人参の栄養素が損なわれずに閉じ込めるメリットがあり、もっとも価値のある高麗人参であると考えられています。
高麗人参の効果・効能
高麗人参の効果・効能は以下のとおりです。
疲労回復
スタミナ補給
滋養強壮
血糖値を下げる効果
血行促進
冷え性の改善
認知力や記憶力のアップ
性機能の回復
抗がん作用
高麗人参の根の部分は、いわゆる人参よりも独特な歪曲をしめしていて薬効が強いとされています。
その効能を支えているのがジンセサノイド(サポニン群)です。
血糖値や血圧を下げる効能があるので糖尿病に効果があり、滋養強壮にも効果的だといわれています。
2,000年以上前から朝鮮や中国で利用されており、万能薬としての認識も高いといわれています。
高麗人参の副作用
高麗人参というワードを聞いて、副作用があると連想する人は少ないのではないでしょうか。
しかし高麗人参は服用後の副作用が比較的に多いとされています。
主な副作用としては、動悸や吐き気、不眠、発熱やめまい、のどや口の渇きなどがあります。
他の薬との併用には十分注意しなければならないといわれています。常に適量摂取をこころがけましょう。
高麗人参の価格・希少性
高麗人参は日本では江戸時代から広く知られてきましたが、庶民にとっては「高嶺の花」と言われるくらい高価なものでした。
時は流れて21世紀の現在では高麗人参の価格はどれくらいかというとそれでもけっこう高いといえます。
品質によっては非常に高い値段がつくものもあり、栽培期間や保管期間の長い紅参はもっとも高価だといわれています。
- 高麗人参を多く含む精力剤